当院は渋谷の駅近くにあり都心のクリニックと言えます。都心のクリニックと郊外のクリニックの在り方は違うと常々考えていましたが、一番の大きな違いは、ある一定地域の決まった患者さまの治療をするのではなく、地域の方は勿論、交通機関を使って勤務に来る方や、そこを乗換地点とする方も患者さまであるという事です。
言い直すと、郊外-地方のクリニックは一つのクリニックがその科を診なければいけないのに対して、都心のクリニックは幾つかのクリニックが役割分担をして、他のクリニックがカバーできない部分を行うという形式が取れます。 当院の周囲にも同科のクリニックがありますが、この地に20年弱開業をしていますが、例え同科間であっても通いやすい時間帯や設備等が患者さまが便利であれば、互いに協力し合って紹介するという事がされています。
当院は、元々他の先生がカバーできている午前から夕方の時間帯はその先生方にお任せして、午後から夜間といった診療されていない時間帯で開業させて頂いているのはその為です。また皮膚科は近隣に美容を中心として開業されている知り合いの先生がいらっしゃるので、下手に保険の内服薬や外用薬を使わずに、速やかにそのクリニックにあるレーザー治療をお勧めしたりしています。
このように一つの都市で互いに協力し合い、互いの弱い所を補い合う都心のクリニックの関係性、本来の患者さま視点のクリニックに近いものと、実は私が、都心にクリニックがあってよかったと思っている理由の一つです。
