変形性頚椎症
頸椎の軟骨の経年性変性を指す。上肢に物を持つ行為を数年負荷をかけ続ける事によって生じる。関節の変形を来し骨棘等を伴う事で命名する。
頚椎症
上記で関節の変形を来していない状態。多くの人が無症候性に進行しており、周囲の頸筋に負荷を蓄積する事から臨床症状を呈する。
変形性股関節症
上記先天性股関節脱臼を来して起こる事が大半であり、近年減少傾向にある。変形によって術式が異なるが、慢性痛や歩容異常により治療する。
変形性腰椎症
腰椎の軟骨の経年性変化を指す。上下の椎体が癒合する事によって、強直性脊椎炎と名称を変える。周囲の筋が負荷が強くなる臨床症状を呈す。
膝蓋大腿関節症
若年者の膝の突然の疼痛の中では最多の原因であり、膝関節の横のブレにより軟骨面が傷つく事によって生じる。安静にて短時間で軽快する。
変形性膝関節症
膝の経年的変性疾患では最多。筋力の低下と体重の増加によって発症し、変性の程度によっては人工関節を用いた手術療法まである。
側弯症
先天性であり、幼児健診で見過ごされて6歳を過ぎると体操療法では改善しない。20度を超えて障害を発生する可能性があれば手術を行う。
頚椎症性神経根症
上記頚椎症で、骨棘が神経根を圧迫して神経症状が出現したものを言う。Spurling徴候が出現したらヘルニアの他にはこれを疑う。
腰椎分離症
小学校から中学に上がる時に、過度な運動を継続して行う事によって生じる。成人で腰痛にてレントゲンを写した時に分かる事が殆どである。
椎間関節症
腰痛で椎体に沿って痛みが生じ第4/5間と5/S1間が殆どを占める。安静と固定にて改善するが、神経を圧迫する物に対してはブロックを行う。
頚椎症性脊髄症
頸椎の変性で骨棘が中央に突出し、頚髄そのものを圧迫する事による。下肢の麻痺症状と反射以上から出現する。減圧手術を行う事が多い。
顎関節症
下顎骨に機械的圧迫が加わる事により生じる。治療は歯科口腔外科でマウスピース装着が主。関節内に炎症を止める注射も効果が高い。
腰椎分離すべり症
上記変性滑りに比して脊柱管が広がる方向に動くために手術療法になる事は少ない。稀に神経根が引っ張られて、神経痛を生じる。
腰椎変性すべり症
変形性腰椎症の状況で更に体重負荷が強いと、徐々に進行する。分離滑りと異なり、脊髄に剪断力がかかる為手術療法になるケースがある。