尋常性ざ瘡
俗にニキビの事を指す。P.Acneが顔面の皮脂の貯留部に感染するが、その病期によって分類があり、治療方法が異なる。
円形脱毛症
原因不明である範囲の毛髪が脱落する。治療は麦角アルカロイド内服とステロイド外用薬を用いるが、治療成績にはバラツキがある。
眼瞼湿疹
眼周囲の薄い皮膚に特定した皮膚炎。化粧品や毛髪による刺激、稀に花粉症などによる結膜炎に続発して発生する。低濃度のステロイドが奏功。
口唇ヘルペス
単純ヘルペスが三叉神経節に宿し、免疫力低下によって主に口唇や鼻孔に分布する。バルトレックスにて容易に消退する。
口囲湿疹
口唇周囲の皮膚炎をまとめて称するが、食残渣による刺激や脂漏性皮膚炎がその主体である。
粘液嚢腫
口腔内粘膜の粘液細胞が粘液を産生過剰する事によって、腫瘤を発生する。外科的に切除するのが通常。
肥厚性角化症
主に上腕の外側に出現、衣服との接触が長期に続く事によって、毛嚢隆起部が刺激を受けて角化する。尿素軟膏やVitD軟膏を用いて治療する
主婦手湿疹
手指の接触性皮膚炎の総称。手指が物に接触する機会が多い事から、外用薬治療では頻回な塗布が必要となる。
汗疱状湿疹
上記皮膚炎に続発する。手指の側面に神経性に波及し度重なる掻破にて手の汗腺が刺激を受け、水泡状を呈する。
肛周囲湿疹
肛門周囲は湿潤な環境下にある為、真菌系の繁殖が多い。原則として深在性の抗真菌薬を用いて治療を行う。
カンジダ性膣炎
抗生剤を長期服用して真菌への抵抗力が下がる事によって発生する事が多い。抗真菌剤を膣錠として用いる。
皮脂欠乏性湿疹
主として高齢者に冬季に下腿の前面を中心に発生する。その名の通り皮下の水分保湿が十分でない為乾燥刺激により掻痒感があり掻破する。
貨幣状湿疹
主として下腿の前面に小判上の楕円形皮疹を呈する事を指す。掻破して浸出液があるものなど病態において治療を行う。
足趾白癬
足部と趾間部の白癬菌感染をいう。白癬菌感染は落屑が付着する事に起因する事から、この部の感染が全体の9割以上を占める。
爪白癬
足趾の爪への白癬菌感染をいう。通常成因から足趾白癬が先行するのが先で、足趾白癬の感染を免れたものには起こりえない。
胼胝腫
俗にいうタコ。角質への慢性刺激によって角質が層状に平坦に肥厚した状態を言う。切除しVitD軟膏等を用いて治療する。
鶏眼
俗にいうウオノメ。角質への慢性刺激によって角質が紡錘状に肥厚した状態を言う。切除しVitD軟膏等を用いて治療する。
陥入爪
俗にいう巻き爪とは異なる。爪切りを深く行う事によって切り残した爪の角が皮膚に刺さる事により生じ、時に肉芽腫も伴う。
爪下血種
爪部を打撲し、爪の下に血種が貯留する。痛みの原因となると共に、爪剥離を起こすので速やかに爪穿孔して除去を行う。